11月24日(手術3日前)自らの運命を悟った胃が悲しげな声を上げた

27日の手術を前に、今日は歯科、胃カメラのある日だ。全身麻酔中に歯が抜けると困るというのはわかるが、口中の細菌による感染予防という意識はあまりなかった。歯のレントゲンを撮影のうえ実際の歯を見てもらったが、幸いにして土台の骨も歯周病も問題になるようなものはなかった。自分位の年齢だと子どもの頃の歯科治療は酷いものだったが、10年くらい前に金属を取り除いて詰め替えをした効果もあるようだ。歯科衛生士さんにも「きれいに磨けていますね」と褒められたが、やってなかった舌の掃除は指摘された。

胃カメラは切る場所を決めるクリップを打つために行うもので、前回と同じ消化器外科の先生がしてくれた。これが意外に時間がかかったとともに、前回とは異なりかなり苦しかった。喉を通る時はそれほどでもなかったが、胃の中で動かしているときに「えづく」ような苦しさがあり、「グエ~」と大きな声が出た。まるで

自らの運命を悟った胃が悲しげな声を上げたようだ。

もしかして胃に巣食った癌の奴めが言わせているのかもしれないが…。約30分もかかった理由ははっきりしないが、先生からは「よく見ましたからね」とのことだったので、深く考えないようにしよう。串刺しにされると人間は無力になるのがよくわかった。よろよろと立ち上がり退室しようとする際に、時おり背中をさすってくれた看護師さんから「手術頑張ってくださいね」との声掛けがあったので、やっとのことで「ありがとう。がんばります」と小声で答えた。病人の気分にいよいよ近づいてきたぞ。

 

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