2月29日(手術後94日目)胃の調子と退院後2回目の診察

胃がんは切ってからが大変と聞いていたがそのとおりで、現在に至るまで不具合に悩まされている。食欲が湧かず食後が心配で食事が楽しくないのだ。

もともと人間ドックの胃X線検査で瀑状胃(胃の上部が大きく膨れ食物が流れにくい)と指摘されて慢性的に胃の具合が良くなく、食道との境の噴門が強固なのかげっぷが出なくて苦しいことがよくあった。今回胃の切除で少しは改善すると期待していたが、噴門部を含む胃の上部が残されたためあまり変化はないようだ。

主な不快症状は胃の膨満感で、苦しさから横になったり、胃に貯まったガスを無理して出すと次第に楽になる。それでも食べ過ぎが原因といわれる下痢はしないし、油物などの消化の悪そうなものをたべても通常それほどもたれないのは助かる。最近で一番苦しくなったのは「かき揚げうどん」で、油の浮いたつゆと炭水化物の組み合わせが良くなかったんだと思う。同じ汁ものでも味噌汁は毎朝だが何ともない。

総じてうどんより蕎麦、パンよりご飯の方が良好な感じだ。

胃の具合は時間的に昼食後と夕食後が良くなく、寝る前は消化するものがなくなるためか調子がいい。他の薬の関係で以前から胃酸の働きを抑える薬(PPI)を処方されていたが、これを服用すると消化が進んでいるような気がしないので、胃が小さくなり胃酸の量が減ったんだと理解し止めている。自律神経を切られて胃の動きが悪くなったところもあり、調子が悪いときは茯苓を成分とする太田漢方胃腸薬を服用するようにしている。一般に術後3カ月位すると普通に食事できるようになるというが、自分の場合そうはなりそうもないのが辛い。

今日は退院後2回目の診察の日、朝一番で採血をして診察の時間を待つ。今日は空いているのか予約時間ちょうどに呼ばれた。血液検査の結果は全く問題なく、マーカーの値もCEAが1.4、CA19-9が9.2と良好だった。服用を止めているPPIについて聞いてみると、胃酸の出る部分を殆ど取っており分泌を抑える必要はないとのことだったので、次は処方を止めてもらうようにしよう。

 

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2月14日(手術後79日目)がんになったらがん保険はどうする?

確定申告で医療費控除の申請を行った。今回胃がんでの手術・入院の費用は高額医療費制度の適用で290千円程度だったが、控除にあたり医療費から差し引く必要があるのが「保険金などで補填された金額」だ。

今回もらえた保険金は
A社がん保険①診断給付1,000千円、入院給付135千円(15千円×9日)、治療給付100千円
A社がん保険②診断給付1,000千円、入院給付135千円(15千円×9日)、手術給付200千円
M社定期保険218千円
S社終身保険135千円

結果として手術・入院でかかった費用については保険金で全額カバーされており控除申請に含めることはできなかった。

今回長らく掛けてきたがん保険が治療に役立ったわけだが、そのパフォーマンスはどうだっただろうか?

診断給付金という名の身体を張った博打(と言えなくもない)に勝ってしまった後のがん保険はどうしたらいいのだろうか?

がん保険①は約40年間月2,100円を掛けてきた後、偶然案内が郵送されたことから昨年6月に「生きるを創るがん保険WINGS」にアップデートし(保険料は月12,246円と大幅アップ)9月1日の責任開始後9月13日にがんと診断された(残念ながら要精検後精密検査給付金20千円は逃した)。支払った保険料は合計で1,000千円ちょっとなので今のところ元は取れている。がん保険②については約30年間月4,430円とだいぶ持ち出しだが医療保険がプラスされており単純な収支の比較はできない。診断給付金については両方とも65歳以上で半額になってしまうから、どうせがんになるんならタイミングが良かったとの気持ちもある(がんになったのは良くないが)。

今後については、がん保険①についてはアップデートしたばかりで診断金も複数回出る(250千円だが)こと、配偶者も付保されていることから継続方針だが、がん保険②は医療保険を兼ねてるとはいえ、これから20年掛けたら支払う保険料は合計で1,000千円を上回る。もうがん保険としてのうまみはなくなっているが、代理店の役員をしているしがらみもあって給与収入のあるうちは医療保険として継続し、年金中心の生活になったらまた考えるとしようか…

 

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12月14日(手術後17日目)退院後最初の診察でステージが明らかに

退院後10日ぶりに病院に来た。消化器外科の予約時間は11時だが、事前に血液検査があるので結果が出るまでの時間も勘案し10時前に着く。以前も書いたがお待たせが長いので有名な病院なので、血液検査を終え2時間くらいは待つのを覚悟する。次々と診察室に呼ばれる人たちを観察していると、入ったと思ったらすぐ出てくる人(手術後何回目かの診察?)、奥さんと一緒に入った50絡みの人は、出てきた後看護師さんから、「手術の結果は電話でお知らせしますから、連絡の取れる電話番号を・・・」(これから手術する人?このあいだの自分)等々、あまり退屈はしなかった。

血液検査を早くしておいたおかげか意外にも11時10分位に診察室に呼ばれ、先生がお腹を見て「いいですね。お臍のかさぶたは自然に取れますよ」と言ったので、退院後シャワーだけで湯船に浸かっていないというと、「普通に入っていいですよ」とのことで、寒い時期ゆえありがたい。

食事については、まだあまり調子がよくないが、念のためコーヒーやアルコールについて聞いてみると「何でも食べて大丈夫ですよ」との回答だったが、現状の胃の状況では積極的に飲む気はしない。

肝心の癌についてだが、事前のCTやPET検査で転移はみられず、切り取った胃やリンパ節の組織検査でステージ(および治療方針)が決まるといわれていた。自分の場合は最初なかなか癌細胞が見つからなかったのだが、切った組織からは癌細胞(一般的な)が見つかった。癌は粘膜層を超えて筋層に入っていたが(T2)、リンパ節への転移はなしということで、

ステージⅠに踏み留まった

これにより抗癌剤による治療もなく、数か月毎に血液検査等を行って経過観察をすることとなった。なお、傍証として腫瘍マーカーの数値もCEAが1.3→0.9、CA19-9が53.2→18.5と明らかに改善していた。

 

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12月10日(手術後13日目)後期ダンピングに見舞われる

退院してからは傷の痛みもなく、1回の食事の量を調整したり、散歩に出たりして、比較的順調に自宅療養ができていた。それでも咀嚼が十分でなかったり、食べるスピードが速くて、食後苦しくなることがあった。いわゆる早期ダンピングといわれるものだ。ただ、その際でも横になると30分程度で楽になる。

気になるのは便通だ。もともと便秘気味ではないものの、環境に左右されやすいことから、手術の数日前から便秘気味だった。手術後には8日ぶりに苦しみつつ何とか出し(これは手術前のものらしい)、退院してからは1度だけ(これは真っ黒だったので手術直後のものか)と、都合15日間で2回しか出ていないことになる。ダンピング防止のため食事の前後に水分摂取が十分できないことも主な要因だろう。とはいえ、たくさん食べてはいないので出そうで出ないといった苦しさもない。当面はビフィズス菌の入っているものを意識して摂取するなどで対応してきた。

後期ダンピングとは、胃から流れ込んだ糖質が小腸で急速に吸収され高血糖になるためインスリンが分泌されるが、高血糖はすぐ終わり逆に低血糖になるため、だるさ、冷汗、動悸、脱力、目まいなどの低血糖症状が出るものだ。本来はゆっくり咀嚼して食べることで防止すべきものだが、対症療法として飴玉やジュースなど甘いもので血糖値を上げることが推奨されている。今日の午前中、ドラッグストアで飴玉やラムネを買い、次にスーパーに寄った際に何かだるさを感じたので車で休んでいると、まさに低血糖症状が出て苦しいうえに、腹痛もしてきた。下痢で我慢しているときに冷汗が出るが、それの強烈な感じ。スーパーのトイレに行こうとも考えたが、途中で倒れても困るので、さっき買った飴玉を口に入れた。しかしながら状態はますます悪化するので、こんどは

森永ラムネを数個バリバリと噛んで食べる

これでようやく低血糖症状は落ち着き始め、それにつれ、便意も収まってきた。何とか車で家までたどり着き、晴れて3回目の便通を迎えることができた。

 

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12月4日(手術後7日目)退院ヨシ!

待ちに待った退院日だ。当初予定の最短スケジュールで退院できるのは、ひたすら関係者のおかげで感謝しかない。病棟の方では余裕をもって10日退院くらいのスケジュールを組んでいたようだ。

入院料の支払は高額が予想されたため、あらかじめ限度額適用認定証を取っていたのだが、入院の際に病院と健保が電子的にやり取りをすることを許可していたので、紙の認定証は要らなかった。しかしながら診療明細書の見方はいまだによくわからない。ダ・ヴィンチxiを使った腹腔鏡下手術はどのくらいかかったのか?しかしながら手術の欄は空白なのである。これって

手術代はタダなのか?

それとも限度額認定のおかげで費用負担がないのか、未だにわからない。クレジットカードで支払いを済ませ、早く帰りたかったので会計には聞かなかった。忘れていたなら後からでも請求してくれ、払うから。

早く退院できたといっても、従来であればまだ入院して食事の状況などを見ていく段階だ。風呂もシャワーしかできない。今後の治療方針が示されるだろう14日の通院日までひたすら療養を続けるしかない。

 

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12月3日(手術後6日目)体重5㎏減!

食事は全粥となり、おかずの量も増えてきた。お粥は半分位残すが、おかずによっては調子に乗って全部食べたりしていたら、特に朝食後の間隔の短い昼食では胃が苦しくなり、食後寝転んで休んでいた。

昨夜下剤をもらったが、どうも効果がでていない。水分不足でカチカチになっているようで出そうで出ない。看護師さんに話すと、

指で掘りましょうか?

とおっしゃられ、さすがにそれは辞退した。昼食後ダンピングで苦しんでいるときに苦しさついででトイレに座り、悶絶の末何とか出すことができた。水分補給も以前のようにお茶などをがぶ飲みできるわけでもなく、食事でとれる食物繊維も限られる中、今後も注意が必要と感じた。腸内環境を整えるヨーグルトなどの食品の摂取が重要か。

出すものを出したところで体重を測ってみると、入院時からおよそ5㎏減っていた。取られた胃の重さがどれくらいかわからないが、絶食を経てリハビリ食となっている影響が大きいのだろう。体重減少はこれからが本番なのでグラフにでも付けていこう。

 

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12月2日(手術後5日目)病院内を探検

今日から7分粥になり、おかずも形のあるものになった。温泉卵や焼き魚などはおいしかった。

土曜日なので病院スタッフも少ない。今日は病院探検の日と決め。今の病棟フロアから階段で1フロアずつ降り、歩いてみた。休診の待合室や地下の給食室も見て、

2,300歩位歩いたが何ともない

ここへ来て気になるのが便秘である。入院前に少し出たきりでその後は全く出ていない。オムツを履いていた時に出なくて良かったのはあるのだが、もう7日になる。便意はあまりないがこのままではカチカチになりそうだ。寝る前に下剤を処方してもらった。8時間~10時間程で効くそうだ。

 

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