生検の結果を聞きに行く日がやってきた。先月胃カメラをしてからは、思ったより来る(癌になる)のが早かったとか、これも運命とか様々な思いを巡らせた。クリニックに着き、
今日が癌の宣告を受ける日と覚悟して診察室に入る。
ところが、である。生検の結果は癌と判断できない。急速に成長しているのが、炎症を修復しているものか悪性のものか判断できないというものだった。このためもう一度別の医療機関で検査を受けることが必要になるとのことだ。
覚悟が揺らいだ。
先生は「組織はちゃんと取ったつもりなんだけれど、潜っているのかな」と不満そうだった。紹介状は、手術ならここで受けようと思う、家や職場から近い病院宛にしてもらった。次の胃カメラに向け、炎症を抑えるための強力な胃薬を処方されて帰宅。
その夜、先生から「これまで飲んでいる別のクリニックで出した胃薬は止めて今日出したのを飲んでください」との電話をもらったので、ついでに聞き忘れていたことを質問した。生検の結果は癌を否定するものでなく何かわからないので癌かもしれないこと、大きさは2cm無いくらいで場所は胃の真ん中あたりということがわかった。診察中は頭に浮かばなかったことを帰り道であれこれ思い浮かべることは多い。
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